北海道の雄阿寒岳の麓に広がる阿寒湖。その美しい姿と豊かな自然は、古くからアイヌの人々に愛され、数々の伝説が残されています。その一つが、湖に住む妖精「マリモ」の伝説です。マリモは、湖に浮かぶ緑色の球体で、その姿はまるで生き物のよう。アイヌの人々は、マリモを「湖の精霊」として崇め、大切にしてきました。
阿寒湖は、四季折々の自然美も見どころです。
春には湖畔に咲く桜、夏は湖で泳ぐカモや白鳥、秋には湖畔の雄阿寒岳が色づく紅葉など、一年を通して楽しむことができます。
白鳥は屈斜路湖が有名ですが、阿寒湖にも来てくれることがあります。
この記事では、阿寒湖の魅力を、伝説、観光、紅葉の3つの視点からご紹介します。
阿寒湖周辺の旅館・ホテルはこちら>>阿寒湖にまつわる2つの伝説
アイヌの伝説や昔話を通じて、阿寒湖についての魅力的な物語をお伝えしましょう。
阿寒湖は北海道東部に広がる壮大なカルデラ湖で、その特異な特徴として、マリモとイトウなどの珍しい生物の生息地であることが知られています。
周囲には、雄阿寒岳や雌阿寒岳といった雄大な火山がそびえ立ち、驚異的な自然景観を提供しています。
この神秘的な自然環境の中で生活してきたアイヌの人々は、数々の神話や物語を代々語り継いできました。
以下、その中から2つの伝説をご紹介いたします。
マリモ伝説

まず、阿寒湖の象徴とも言えるマリモにまつわる物語です。
かつて、阿寒湖には豊かな菱の実が豊富に実っていましたが、湖の神様はこれを快く思わず、じゃまする存在と見なしました。
しかし、菱の実たち(ペカンペ)は神様の心を和ませるべく、仲間を増やし続けました。
そして、神様に向けて「私たちはこの湖で共に暮らしたいです。
どうか湖にとどまらせてください」とお願いしました。
しかし、神様は「お前たちは湖を汚す存在だ。
人々を引き寄せ、湖を荒らすことになる。
だから去れ」と言って聞き入れませんでした。
怒りに燃えた菱の実たちは、湖を離れる際に周囲の草を引き抜き、それを湖に投げ入れました。
その草は後に、今のマリモとして知られる緑藻類に変わったと伝えられています。
実際には、マリモは水流や波動で球状になった緑藻類の一種ですよね。
またマリモは、世界に日本の阿寒湖とアイスランドにある湖だけに生息するとされています。
しかし、アイスランドの方は玉藻の直径も小さく、きれいな玉ではないという事です。ちなみに阿寒湖のマリモは大きいものは直径20cmにもなるといわれています。
私たちがイメージするマリモはその半分もないですよね。
雄阿寒岳と雌阿寒岳の伝説

次に、阿寒湖周辺に聳える雄阿寒岳と雌阿寒岳に纏わる伝説です。
昔々、雄阿寒岳は雌阿寒岳と共に、さらに裏側にあるポンヌプリという山も連れ添えていました。
ある日、魔神ニッネカムイが姿を現し、「山が妾を持つことなど、あまりにも傲慢だ」と言い、槍で雄阿寒岳を突き刺しました。
その結果、雌阿寒岳も無関係に頭部を突き飛ばされ、その痕跡が彼女の噴火口とされています。
さらに魔神はポンヌプリにも手を伸ばそうとしましたが、槍は曲がり、深い谷に落ちてしまいました。
ポンヌプリは魔神を避けて、留辺蘂から逃れ、屈斜路湖畔に住み着きました。
今でもその山から流れる赤い水は、山の涙とされています。
そのかつての住処は沼に変わりました。
以来、阿寒湖から屈斜路湖への旅行には、雨が降ることがしばしばあると伝えられています。
以上が、アイヌの伝説や昔話から紡ぎ出された阿寒湖の物語の一部です。
これらの物語は、アイヌの文化や彼らの自然への畏敬の念、想像力を反映しており、阿寒湖の魅力を浮き彫りにしています。
阿寒湖を訪れる際には、ぜひこれらの物語を思い巡らせ、自然の美しさと神秘さを感じてみてください。
阿寒湖周辺の旅館・ホテルはこちら>>阿寒湖紅葉の見頃予想はいつ?
その年の気象条件によって変動はありますが、例年9月下旬から色づき始めます。
見ごろ時期は10月上旬から中旬が多いです。
阿寒湖周辺では、ヤマモミジやイタヤカエデ、ナナカマドやカツラなどの広葉樹が赤や黄色に染まり、カラマツやトドマツなどの針葉樹の緑とのコントラストが特徴で大変美しいです。
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阿寒湖畔のボッケ遊歩道
阿寒湖エリアは紅葉真っ只中!🍁
— 阿寒町によってって!(北海道釧路市阿寒町地域おこし協力隊) (@yotte_akan) October 8, 2021
歩くの気持ちいい〜!
(ボッケ遊歩道)#阿寒町によってって pic.twitter.com/0EC2xiRgqW
・リスや鹿などの野生動物と遭遇できる場所です。
・紅葉の季節の見どころは、針葉樹や広葉樹のコラボレーションそして紅葉が加わって息をのむ自然の美しさを醸し出しています。
遊覧船から見渡す
夫の友人が操縦する阿寒湖小型ボート🚣♀️で阿寒湖の紅葉の絶景を。
— Cherryvery@ウクライナに平和を🇺🇦 (@yakko61344711) May 7, 2022
アイヌの歴史、阿寒湖の歴史を感動的に語ってくれています(自然を守ってきた)
安全にこれからも多くの方々が素敵な自然に逢えますように。
#知床#阿寒湖#小型遊覧船 pic.twitter.com/MiSrjgF1C7
阿寒湖にあるチュウルイ島に上陸してマリモを15分間観察できます。
この周辺には大きいマリモが生息しています。
あとの70分間は阿寒湖一周の遊覧です。
こと時に阿寒湖全体の素晴らしい自然と紅葉が楽しめます。
滝見橋から観る
お昼にブラ散歩♪
— 北のプリン男爵@秋本 武洋overtime (@take0315akan) October 20, 2020
車で3分の阿寒川の滝滝見橋まで
紅葉はほぼ終わりかなぁ~。
水の流れる音を聴くのも、滝の音を聴くのも
いい気分転換になりますね~。#阿寒湖 #紅葉で癒やされよう #ぶらぶら散歩 pic.twitter.com/H5ahGdNvkt
阿寒湖の水が滝になり、そして滝口から阿寒川へと注ぐ源流の勢いと紅葉などの自然とが重なり合って他ではあまり見られない貴重な光景に感動することでしょう。
珍しく、また貴重なシーンだと感じます。
【阿寒湖畔】
— tommy ☆ 夢雀 (@tommy777_tommy) October 9, 2022
北海道釧路市
阿寒湖の滝口は、阿寒湖の水と太郎湖の水が合流し阿寒川となる景勝地。阿寒湖畔から国道240号釧路方面へ約4kmほど下がると滝見橋がある。ここは滝口から阿寒川の源流となる滝と多彩な木々や草花の鮮やかな色彩が融合し、見事な景色を生み出している。#紅葉名所 #紅葉見頃 pic.twitter.com/tb17f4RlUs
写真を撮る絶景のスポットです。
阿寒湖周辺の旅館・ホテルはこちら>>交通アクセス
札幌駅・帯広駅からのアクセス方法
JR札幌駅から特急スーパーおおぞら⇒JR釧路駅 約4時間
JR帯広駅から特急スーパーおおぞら⇒JR釧路駅 約2時間
⇒JR釧路駅から定期路線バスに乗って⇒阿寒湖まで約70分
釧路空港からのアクセス方法
阿寒バス 約70分 59.5km
車でのアクセス方法
釧路 ⇒ 666号―274号―240号 75分(80.6km)
網走 ⇒ 国道240号 1時間44分(88.8km)
帯広 ⇒ 道東自動車道 2時間(120km)
旭川 ⇒ 国道39号線 4時間10分(221km)
札幌 ⇒ 道東自動車道 4時間14分(299km)
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阿寒湖の紅葉は、例年9月下旬から10月上旬が見頃です。
湖畔の原生林が、黄色や赤に染まり、雄大な自然の美しさを堪能することができます。
私は、阿寒湖の観光と紅葉を見学して、以下のような感想を抱きました。
- 阿寒湖の自然は、本当に美しい。
雄阿寒岳の雄大な姿、湖畔の原生林の豊かな色彩、そして湖面に映る紅葉のコントラストは、言葉では言い尽くせない感動を与えてくれました。
- 阿寒湖の紅葉は、まさに絶景。
湖畔の原生林が、まるで絨毯のように一面鮮やかに染まる様子は、息を呑むほどの美しさでした。
- 阿寒湖は、自然と文化が融合した魅力的な場所。
マリモの伝説や、アイヌ民族の文化に触れることができ、北海道の豊かな歴史を感じることができるのも、阿寒湖の魅力の一つだと思います。
阿寒湖は、北海道を代表する観光地であり、紅葉の名所としても知られています。
自然の美しさと豊かな歴史を体験したいという方には、ぜひ訪れてほしい場所です。
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